「引っ越したらブレーカーがすぐ落ちる」「前の家より電気代が高い…」── そんなお悩み、実は契約アンペアが合っていないことが原因かもしれません。
新居では、前の住人の契約内容がそのまま引き継がれるケースが多く、 そのまま生活すると容量不足や電気代のムダが起きることもあります。
この記事では、Repair-zが現場で実際に見てきた「引っ越し時にアンペア変更で失敗しないポイント」を、わかりやすく解説します。
🏠 引っ越し後のアンペアは前の住人のまま
電気契約は「住所単位」で登録されているため、前の入居者のアンペア数がそのまま残っている場合があります。
そのため、引っ越し直後に次のようなトラブルが発生しやすいです👇
- ⚡ 家電を同時に使うとすぐブレーカーが落ちる
- 💡 電気代が想定より高い
- 🔌 エアコン・IHなどの容量が足りない
- 🧺 夜の時間帯に電力不足になる
特に、築年数の古い賃貸や中古物件では、 「30A以下のまま」「分電盤が旧型」などのケースが多く見られます。
Repair-zでも、引っ越し後1週間以内のブレーカー相談は非常に多い項目です。
🔎 まずは現在の契約アンペアを確認しよう
現在の契約アンペアは、以下の方法で確認できます。
- 📄 検針票・請求書:「契約アンペア」または「契約容量(kVA)」欄に記載
- 📱 電力会社のマイページ:「ご契約内容」または「ご利用状況」から確認可能
- 🧰 分電盤の主幹ブレーカー:スイッチ部分に「30A」「40A」などと印字
賃貸住宅やマンションでは、分電盤を見ればすぐ分かります👇
例:主幹に「30A」と書かれていれば、契約は30アンペア
一人暮らしなら30A前後で問題ありませんが、 ファミリー世帯では40A〜60Aが一般的なラインです。
📅 アンペア変更のベストタイミング
引っ越し時にアンペア変更を行うベストタイミングは、次の2パターンです。
① 引っ越し前の「開通手続き」と同時
新居の電気契約を開通する際(引っ越し申し込み時)に、 希望のアンペア数を指定すれば、立会い不要で変更できます。
このとき、電力会社に以下を伝えましょう👇
- ・契約名義と住所
- ・希望のアンペア数(例:40Aに変更したい)
- ・引っ越し予定日
最近はスマートメーター設置が進んでおり、 遠隔操作で即時変更できるため、作業員が訪問することはありません。
② 引っ越し後、実際に生活してみてから
生活リズムや家電使用状況を見てから変更したい場合は、 入居後1〜2週間を目安に「上げる or 下げる」を決めましょう。
- ブレーカーが頻繁に落ちる → 上げる
- 全く落ちず余裕 → 下げて節約も可
Repair-zでは、電力使用データをもとにした容量診断を無料で行っています。
🧮 生活スタイル別・契約アンペアの目安
| 世帯構成 | 契約アンペア | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 一人暮らし | 30A | 電子レンジ+ドライヤー同時でギリギリ |
| 二人暮らし | 40A | 炊飯器・エアコン併用OK、共働きに◎ |
| 3〜4人家族 | 50A | キッチン+冷暖房でも安定 |
| 5人以上・オール電化 | 60A〜8kVA | IH・エコキュート同時使用対応 |
家電の同時使用数や季節によって必要容量は変動します。 特に冬場の暖房+ドライヤー+炊飯器の組み合わせは要注意です。
⚙️ 賃貸・分譲での注意点
🏢 賃貸物件の場合
- 分電盤や配線は建物の共用設備扱いのため、勝手に変更できない場合があります。
- 必ず管理会社・オーナーに確認してから申請しましょう。
- 工事を伴う容量アップ(50A以上など)は、許可が必要です。
ただし、スマートメーター導入済みなら、 「遠隔変更」で工事なし・許可不要のケースも増えています。
🏡 分譲マンション・戸建ての場合
- 基本的に自由に変更可能
- ただし、分電盤の定格や幹線の太さが非対応の場合は交換が必要
- 築20年以上では分電盤更新+幹線改修が同時発生しやすい
Repair-zでは、現地調査時に分電盤・ブレーカーの容量・配線状況を確認し、 最適なアンペア設定を提案します。
🧾 電力会社へのアンペア変更手続き方法
主要電力会社では、Webから簡単に手続きできます。
| 電力会社 | 申込方法 | 備考 |
|---|---|---|
| 東京電力 | Web「くらしTEPCO」→契約変更 | スマートメーターなら即日反映 |
| 関西電力 | マイページ「はぴeみる電」 | 遠隔変更対応 |
| 中部電力 | 「カテエネ」→契約メニュー変更 | 工事不要で完結 |
引っ越しシーズン(3〜4月)は混み合うため、 1週間前には申し込みを完了しておくのが安心です。
⚠️ よくあるトラブル例
- 🔌 アンペア不足で頻繁に遮断 → 冷蔵庫・Wi-Fiが止まる、再起動で家電トラブル。
- 💸 前住人の高容量契約のまま → 不要な基本料金を払い続けている。
- 🧯 分電盤が古く容量アップ不可 → 「ブレーカー交換のみ」で済ませて発熱事故に。
アンペア変更は契約上の数値ですが、その裏には電気設備の安全性が関わります。 Repair-zでは、契約変更の前に安全点検+写真診断を無料で実施中です。
🙋 よくある質問(Q&A)
Q1. アンペア変更は無料ですか?
多くの電力会社では無料ですが、スマートメーター未設置の場合は立会い工事(有料)が必要な場合もあります。
Q2. どれくらいで反映されますか?
スマートメーターなら最短当日〜翌営業日。通常は3〜5日で完了します。
Q3. 引っ越し前にアンペア変更できますか?
開通手続きと同時に指定可能です。 「40Aで契約したい」と伝えれば、その状態でスタートできます。
Q4. 管理会社が変更を許可してくれない場合は?
一時的に生活パターンを見直す(同時使用を避ける)ことで対応できます。 それでも不便な場合は、Repair-zが代行して電力会社・管理会社への確認もサポートします。
🏁 まとめ:引っ越し直後の“見直し”が電気代を左右する
引っ越し先のアンペアを見直すだけで、 「ブレーカーが落ちない」「電気代が下がる」「安全安心に暮らせる」── そんな快適な生活に変わります。
特に、古い物件や前入居者の契約を引き継いだ場合は、 容量確認+安全診断が必須です。
Repair-zでは、アンペア変更・分電盤診断・契約手続きをワンストップでサポートしています。
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