「アンペアを上げたいけど、分電盤はそのままで大丈夫?」「ブレーカー交換だけで済むの?」── 実は、アンペア変更を行う際に最も見落とされやすいのが分電盤の容量と構造です。
容量アップのトラブルの多くは、分電盤の定格オーバーや老朽化が原因。 この記事では、Repair-zが現場でよく遭遇する「アンペア変更×分電盤トラブル」の実例を交えながら、 安全に容量アップするために必要な設備とチェックポイントをわかりやすく解説します⚡
🔌 分電盤とは?アンペア変更の“心臓部”
分電盤は、家全体の電気を管理する電気のコントロールセンターです。 電力会社から届いた電気を、各部屋や家電に分配する役割を持ちます。
構造はシンプルですが、実はパーツごとに定格(上限)が決まっています。
- ⚙️ 主幹ブレーカー:契約アンペアに直結(30A/40A/50Aなど)
- 🧲 漏電ブレーカー(ELB):感電・漏電防止用
- 🔀 分岐ブレーカー:部屋ごとの電気を制御(照明・キッチン・エアコンなど)
つまり、契約アンペアを上げるときは、 主幹ブレーカーの交換や分電盤自体の更新が必要になる場合があります。
🧮 分電盤の定格と契約アンペアの関係
分電盤にも「この盤は何アンペアまでOK」という定格があります。 ここを超えると、発熱・焼損・遮断不良などの重大リスクを招きます。
| 分電盤の定格電流 | 対応できる契約アンペア | 交換の目安 |
|---|---|---|
| 30A | 〜30A | 40A以上に上げる場合は交換必須 |
| 40A | 〜40A | 50A以上で要交換 |
| 50A | 〜50A | 60A契約で余力ギリギリ |
| 60A以上 | 〜75A程度 | オール電化やEVならこのクラス |
主幹・盤・配線のいずれか一つでも非対応だと、容量アップ後にブレーカーが誤作動したり、 熱で端子が溶ける危険があります。
🧰 容量アップ時に見直すべき3つの要素
① 主幹ブレーカーの容量
- 「30A → 40A → 50A → 60A」と段階的に交換可能
- 主幹が古いタイプ(黒いボックス型)の場合は、漏電保護機能付きELBへの交換がおすすめ
- 遮断容量(kA)が小さいと雷・過電流時に遮断できず危険
② 分電盤の定格電流・回路数
- 回路が少ない古い分電盤では、家電の集中使用で過負荷になりやすい
- 容量アップ時には、分岐回路を増設(回路分割)して安全分散するのが理想
③ 幹線(メーター〜分電盤)の太さ
- 2.6mm² → 30Aまで/5.5mm² → 50Aまで/8mm² → 60A以上推奨
- 細いままだと、電線の発熱や被覆劣化を招く
この3点のうち一つでも古い・細い・非対応であれば、 容量アップ時に分電盤更新+幹線改修を行うのが安全です。
📦 分電盤交換が必要なサイン
次のような状態がある場合、容量に関係なく早期交換推奨です。
- 🧯 「パチッ」「ジジジ」と音がする
- 🔥 焼け焦げ・変色・異臭がある
- 💡 古い陶器製ブレーカーが混在
- 📅 設置から15年以上経過(部品供給終了)
- 🔌 分岐が5回路以下で家電が集中
特に古い住宅では、「30A盤に40Aブレーカーを増設」しているケースも多く、 これが最も危険な状態です。見た目がきれいでも内部は劣化していることがあります。
🪛 分電盤交換の流れ(Repair-z標準施工)
- 📸 現地確認(盤・幹線・メーター・絶縁)
- 🧾 交換内容のご説明(容量・回路・メーカー)
- 🔌 停電作業開始(30〜60分)
- 🪛 新分電盤取付(主幹・漏電・分岐ブレーカー結線)
- 🌡️ 絶縁抵抗・温度・遮断試験
- 📷 完了報告+保証書お渡し
所要時間は約3〜4時間が目安。 同時に幹線改修を行う場合は半日程度かかります。
💴 費用の目安(分電盤+主幹セット)
- 🔹 主幹ブレーカーのみ交換:20,000〜45,000円
- 🔹 分電盤更新(6〜8回路):35,000〜80,000円
- 🔹 分岐回路追加(専用回路1系統):18,000〜40,000円
- 🔹 幹線改修:距離・条件により5万〜10万円
Repair-zでは、無料写真診断+現地見積で、 「本当に交換が必要か」「どの部分を残せるか」を丁寧に見極めます。
⚠️ よくある誤解と危険なDIY例
- ❌ 「盤はそのまま、ブレーカーだけ大きくすればOK」 → 分電盤が定格オーバーで過熱・発火リスク。
- ❌ 「ホームセンターで買って自分で交換」 → 電気工事士法違反。保険・保証の対象外になります。
- ❌ 「落ちたブレーカーを大きいものに差し替え」 → 元配線が非対応のことが多く、危険。
安全に容量アップを行うには、資格者の点検+絶縁測定+分電盤適合確認が必須です。
🧠 分電盤更新のメリット
- 🛡️ 遮断性能が向上:感度が正確、異常時に素早く遮断
- 💡 省スペース・デザイン性UP:スリム型で壁面スッキリ
- 🧵 配線整理:家電負荷を回路ごとに最適化できる
- 📈 安全余力UP:将来のIH・EV対応も見据えた設計
古い盤から交換するだけで、ブレーカー落ちの頻度が激減するケースもあります。 Repair-zでは、現地点検時に「交換するほどではないか」も正直にお伝えします。
📈 実例:分電盤更新+アンペア変更で劇的改善!
事例①|築25年・30A→50A+分電盤交換
古い分電盤で電子レンジ使用時に頻発遮断。 Repair-zが主幹・分岐をすべて新型に交換。 同時に専用回路を2系統追加し、落ちない快適生活に✨
事例②|築30年・40A→60A、幹線改修あり
幹線が細く容量不足。電線を8mm²に張り替え+分電盤更新。 安全余力を確保し、EV充電対応の配線も同時施工。
事例③|築15年・盤内焦げ跡→緊急交換
遮断機端子が焼け、危険な状態。即日交換で火災を防止。 「もっと早く依頼していれば」とお客様の声。
🙋 よくある質問(Q&A)
Q1. 分電盤交換だけで容量アップできますか?
可能な場合もありますが、幹線やメーターの対応容量も合わせて確認が必要です。
Q2. どれくらい古いと交換したほうがいい?
設置から15年以上経過している場合は交換検討のタイミングです。
Q3. 工事中はどれくらい停電しますか?
通常は2〜3時間程度。事前に冷蔵庫やWi-Fi機器の対応をお願いしています。
Q4. メーカー指定はありますか?
特に制限はありませんが、Repair-zではパナソニック・テンパール・日東工業製など信頼性の高い製品を採用しています。
🏁 まとめ:アンペア変更=分電盤の健康診断が必須
アンペアを上げるとき、見逃されがちなのが分電盤の安全余力。 ここをチェックせずに契約だけ上げると、将来的に火災や遮断不良のリスクが高まります。
Repair-zなら、分電盤・幹線・メーターのワンストップ点検+無料写真診断で、 「交換が必要かどうか」を正確に判断。 最短即日で安全な容量アップを実現します⚡
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