
「最近、エアコンをつけると数分後にブレーカーが落ちることが増えたんです…。そのたびに部屋が暑いままで冷えないし、夜中に落ちると寝苦しくて…。もしかしてエアコン自体が壊れてるのか、電気配線の問題なのか分からなくて…。Repair-zさん、すぐに見にきていただけませんか?」

「ブレーカーが頻繁に落ちてしまうのは生活にも大きな支障が出ますよね。エアコン本体の故障なのか、電源まわりのトラブルなのかをしっかり調べますのでご安心ください。急いでスケジュールを調整し、至急対応させていただきます!」
1. エアコン使用中にブレーカーが落ちる…実は“冷えない”トラブルと表裏一体!?
夏の猛暑日にエアコンをつけたら、ほどなくしてブレーカーがバチンと落ちる――そんな状況に陥ると、せっかくの冷房も意味がありません。とくに夜間や休日だと対応も難しく、室内が灼熱地獄と化してしまうことも…。この“ブレーカー落ち”は、実はエアコンの「冷えない」トラブルと深く関係している可能性があります。エアコンが正常に動けていないからこそ、過剰な負荷がかかったり部品異常を起こしてブレーカーを落としてしまうケースもあるのです。
そこで今回は、「Repair-z」に寄せられたご相談の中から、ブレーカー落ちを繰り返すエアコン故障の事例を詳しく解説します。題して、「エアコンの電源系統トラブルからの復活ストーリー」。
- どんな原因でブレーカーが落ちていたのか?
- どの部位を修理して快適な冷房が戻ってきたのか?
- 修理費やかかった時間はどのくらい?
この記事を読めば、似たようなトラブルに見舞われたときの“具体的な対処法”や“予防策”が分かります。真夏にエアコンが止まるストレスから解放されるヒントを、ぜひ最後までご覧ください❗️
2. “エアコンが冷えない・効かない”ときに考えられるメジャーな原因
本題に入る前に、エアコンが「冷えない・効かない」ときの代表的な原因をおさらいしておきましょう。Repair-zでは主に以下のポイントをチェックしています。
- フィルターや熱交換器の汚れ
- ホコリやカビがこびり付き、空気の流れが悪化
- 風量低下で冷房効率が大幅ダウン
- 冷媒ガスの不足・漏れ
- 配管の接合部などからガスが抜ける
- ガス圧不足で冷却能力が落ち、冷えなくなる
- センサーや基板の誤作動
- 正確に室温を検知できず、冷房制御が乱れる
- 動いたり止まったりを繰り返すなど挙動不安定に
- 室外機のファンやコンプレッサー故障
- 熱交換できずに冷媒を冷やせない
- 風は出るが冷たくない状態に陥る
- 室内機のファンやモーター不良
- 冷たい空気を室内へ十分送り出せない
- 風量が弱い、もしくは全然回らない
- 電源系統・ブレーカーまわりのトラブル
- 過電流や漏電でブレーカーが頻繁に落ちる
- エアコン自体が実は短絡(ショート)を起こしている場合も
今回のY様宅では、ブレーカーが落ちるのが先で、冷えないという不満も同時に生じていました。まずは電源まわり、つまり“エアコンとブレーカーの関係”を徹底的に調べる必要があったのです。
3. Y様宅で発生したブレーカー落ちトラブル:状況と初期診断
3-1. 毎回、冷房スタート後しばらくしてブレーカーが落ちる
Y様宅では、夏のある日を境に「エアコンを冷房運転に切り替えると、数分~10分ほどでブレーカーが落ちてしまう」現象が頻発するようになったそうです。ブレーカーを上げ直すとしばらくは動くものの、また少し経つと落ちる…。冷房がまともに継続できないため、部屋は全然涼しくならないという深刻な事態に。
3-2. 他の家電を使っていないのに落ちる
一時的に電子レンジや洗濯機などの大きな電力を使っているとブレーカーが落ちるケースは珍しくありません。ですが、Y様は**「エアコン以外の大きな家電は使っていないのに落ちる」**とおっしゃっていました。となると、エアコンの故障や配線まわりの問題をかなり疑うべき状況です。
3-3. フィルター掃除やコンセント差し替えでは改善せず
Y様はまず自力でフィルター掃除を試し、コンセントを抜き差ししてみたりもしたとのこと。しかし、それで解決する気配はなく、相変わらずブレーカーがバチンと落ちる。そこで本格的な点検を依頼するため、Repair-zに連絡していただきました。
4. 原因究明のプロセス:ブレーカー落ちの原因を突き止める
4-1. 電源回路とブレーカー容量のチェック
Repair-zのスタッフが到着してまず行うのは、ブレーカーや分電盤まわりの確認です。エアコンが専用回路で動いているか、ブレーカーの容量(アンペア)は適正か。以下のような点を詳細に調べます。
- 専用回路の使用状況
- エアコン専用のブレーカーが正しく設定されているか
- 他の家電と同じ回路を使っていないか
- ブレーカーの容量
- エアコンの消費電力に対して十分な容量があるか
- 古いブレーカーで定格に余裕がない可能性
- 漏電ブレーカーの動作
- 実際に漏電が起きていてブレーカーが作動しているのか
- 漏電検知機能が過敏に働いているのか
4-2. エアコン本体の通電テスト
ブレーカーを上げた状態でエアコンの電流値を計測し、想定より高いアンペアが流れていないかを確認。Y様宅のエアコンは運転開始後しばらくは正常値に収まっているものの、コンプレッサーがフル稼働し始めたタイミングで急激に電流が跳ね上がる傾向が見られました。
4-3. 内部故障・ショートの可能性
電流が突出して高くなる原因の一つに、エアコン内部でショート(短絡)が発生しているケースが考えられます。基板の電子回路に不具合があり、一時的に異常電流が流れてブレーカーを落としてしまうのです。この時点で、スタッフは**「エアコン内部の基板やコンプレッサー周りを入念にチェックすべき」**と判断。
4-4. 室外機・室内機を分解点検
続いて、室外機と室内機の基板や配線を分解して目視・テスター確認を行います。焦げ跡や焼けた臭い、錆や腐食などがないかを丁寧に調べ、テスターで抵抗値や導通を測定。Y様宅の場合、室外機のコンプレッサー付近から基板にかけて、一部配線が焼損しかけている痕跡が見つかりました。そこから電流が不安定に流れ、結果的にブレーカーが過負荷検知を起こしていたようです。
5. 発覚した主原因:コンプレッサー基板付近の配線焼損
5-1. なぜ配線が焼けたのか?
配線が焼損する原因としては、いくつか考えられます。
- 経年劣化
- 長年の振動や熱で端子が緩み、接触抵抗が増して発熱
- 配線自体の被膜が古くなり、剥がれてショート
- 結露や水分の侵入
- 室外機内で結露が発生し、配線が湿った状態になる
- 錆や腐食が進み、電気抵抗が高くなる
- 不適切な増設・改造
- 過去の修理や増設で配線が無理やり接続されていた
- 正規部品ではないパーツが使われ、相性が悪かった
- 虫や小動物の侵入
- 小さな隙間から虫が入り込んで配線を噛み切る・巣を作る
- その結果、ショートや通電不良を起こす
Y様宅のエアコンは購入から6年目ほど。外観や設置環境には大きな問題は見られませんでしたが、コンプレッサー稼働時に高熱がこもりやすい配置だったことや、過去に軽微な修理歴があったことが影響したのかもしれません。
5-2. 修理の方向性:配線交換&基板修理で解決できるか?
基板が完全に焼き切れている場合、基板交換が必要になるケースもあります。ただし、今回の点検では基板自体の損傷は軽度で、特定の配線を交換&修復すれば修理可能との判断に。念のため、基板の一部パーツ(リレーやコンデンサ)も新しいものに交換し、再びショートが起こりにくい状態にする計画になりました。
6. 実際の修理工程:ブレーカー落ちを止めるための具体的ステップ
6-1. 焼損箇所の除去と新しい配線の取り付け
まずは焼けた部分の配線を切り取り、新しい配線に交換。コネクタ類も熱で変色していたため、純正部品のコネクタを新たに装着します。被膜がしっかりした電線を用いることで、接続部分の抵抗値が安定し、過熱が起きにくくなります。
6-2. 基板上のコンデンサやリレーの交換
焼損による温度上昇で、基板上のコンデンサが劣化しかけていたため、部品を丸ごと交換。小型リレーも含めて取り替えることで、エアコンが冷房運転する際の突入電流に耐えられるよう、本来の設計どおりの性能を取り戻すことが期待できます。
6-3. 接点保護・断熱処理
修理後は、配線の接合部分に保護カバーをつけ、断熱テープや耐熱スリーブなどで追加の対策を施します。こうすることで、今後の振動や熱膨張によって端子が緩みにくく、ショートしにくい環境を作るのです。
6-4. 動作テスト&冷房チェック
修理が完了したら、ブレーカーを上げて冷房運転をスタート。今度は安定した電流でコンプレッサーが稼働し、異常な電力上昇は見られません。Y様が心配していたブレーカー落ちも起きず、10分以上連続運転しても落ちる気配ゼロ。室内機からは勢いよく冷たい風が出てきて、部屋の温度がグングン下がっていきます❄️
7. 修理にかかった費用・時間・Y様の感想
7-1. 費用と所要時間
- 作業時間:3~4時間程度(配線補修・基板パーツ交換・動作テスト含む)
- 費用目安:部品代(配線、コネクタ、基板パーツ)+工賃
- 今回は合計で5万円前後で収まりました
※ もし基板全体を交換する場合は、7~10万円ほどになる可能性もあります。エアコンの年式やメーカー部品の価格、在庫状況によって前後するため、事前見積りが必須です。
7-2. Y様の感想
修理後の動作テストを見たY様は「ブレーカーが落ちなくなったばかりか、前より冷えが良くなった気がする…!」と大喜び。実際、ショート気味だった配線が正常化され、コンプレッサーが安定して動けるようになったことで、エアコン本来の冷却能力がしっかり発揮されるようになったのです。
さらに、「夜中にブレーカーが落ちるストレスがなくなっただけで、気持ちがすごく楽になりました」と安堵の表情を見せていました。毎晩ブレーカーが落ちる恐怖から解放され、ぐっすり眠れるようになったそうです。
8. ブレーカー落ちを引き起こす主な原因をMECEに整理
「エアコンをつけるとブレーカーが落ちる」という現象は、エアコン本体だけが原因とは限りません。以下のように分類して考えると理解しやすいでしょう。
- ブレーカー容量不足
- 古い家で契約アンペアが低いままになっている
- エアコンの容量や他家電の使用状況と合わず、過負荷になりやすい
- 漏電ブレーカーの作動
- エアコン内部の配線が破損し、微量な漏電が検知されてブレーカーが落ちる
- 配線の被膜が剥がれたり、水分・結露でショートしている
- コンプレッサーやモーターの過電流
- コンプレッサーが起動時に大きな突入電流を起こし、規定値を超える負荷をかける
- モーターの焼き付き、内部抵抗増で電力消費が異常に高まる
- 基板やリレーの故障
- 電子回路がショート気味になり、一時的に大電流が流れる
- リレーの溶着や半導体部品の破損で制御不能に
- 設置環境の要因
- 室外機の放熱が不十分で負荷が高まる
- 配線ルートの老朽化(家の配線自体が古い)
Y様のケースでは「漏電寄りの配線ショート」と「基板パーツのトラブル」が複合的に作用していました。
9. 予防&対策:ブレーカー落ちを防ぐためにできること
9-1. エアコン専用回路を確保する
エアコンは消費電力が大きい電化製品です。専用回路で運用しないと、他の家電と同時に使った際に過負荷がかかりやすくなります。新築やリフォーム時はもちろん、既存のお住まいでも配電盤の見直しを検討しましょう。
9-2. 設置から10年以上経っているなら定期点検を
家全体の配線やブレーカー容量が古いままだと、エアコンの性能を活かしきれないうえ、ブレーカー落ちの原因になりがち。10年以上使っているエアコンや住居であれば、専門業者に点検してもらうと安心です。
9-3. 異臭や焦げ臭、異音を感じたら即相談
エアコンやブレーカーから異臭がする、何か焦げたようなにおいがする場合は、深刻なショートや焼損が進んでいる可能性があります。火災などの二次被害を防ぐためにも、運転を止めて早急に修理依頼をするのが鉄則です。
9-4. 空調負荷が高いときはこまめに温度管理を
猛暑日などでエアコンに強い負荷がかかるときは、設定温度を極端に下げすぎないようにし、こまめに室温をチェックしましょう。コンプレッサーの負荷が緩和されると、電力消費が抑えられ、ブレーカーにも優しい使い方ができます。
10. まとめ:ブレーカー落ちが起きたら、冷えない原因も合わせて早めに点検を❗️
いかがでしたか❓ エアコンのブレーカー落ちは、電気容量や配線不良、基板ショートなど複雑に絡み合うトラブルが原因になっていることがあります。ブレーカーが落ちる = エアコンがまともに冷房できない状態でもあるため、速やかに原因を特定して修理・対処することが大切です。
Y様のように「エアコンをつけるたびにブレーカーが落ちる…」という悩みを抱えた方は、ぜひ一度**「Repair-z」**にご相談ください。
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